上手な大腸カメラ検査とは
「上手い大腸カメラ検査」の定義は様々ではありますが、一つの例として、ADR(腺腫発見率)という概念があります。患者様に、精度が高い安心安全な大腸カメラ検査を受診して頂けるよう、当院では高いADR(50%以上)による内視鏡検査を実施しています。
※「ADR 25%以上が内視鏡検査医に求められる資質である」と言われています。
ADR(腺腫発見率)とは
ADR(Adenoma detection rate)とは、腺腫発見率のことをいい、大腸カメラ検査時における腫瘍性ポリープを発見する確率のことです。マサチューセッツ内科外科学会によって発行されている世界で最も歴史を持つ医学雑誌では、「ADRは大腸内視鏡検査における診療の質指標(Quality indicator)である」と発表しています。
一般的に、ADRの割合が高いと、大腸がんの見落としが少ないことを示しています。アメリカ消化器内視鏡学会(ASGE;American Society for Gastrointestinal Endoscopy)の発表によると、「ADR 25%以上が内視鏡検査医に求められる資質である」と言われています。
※参考文献:American Society for Gastrointestinal Endoscopy
腫瘍性ポリープとは
腺腫性ポリープとは、大腸ポリープの中で発がんリスクのある悪性の腺腫(せんしゅ)と呼ばれるポリープのことをいいます。そもそも大腸ポリープは、大きく2つに分類されます。腺腫は大腸ポリープの中で最も頻度が高く全体の80%を占めます。統計上、腺腫といわれるポリープの95%は良性のままですが5%が将来、悪性(腺癌)になります。大腸がんの約97%が腺癌という結果からも大腸ポリープ(腺腫)が大腸がんの前がん状態と考えられています。そのため、この大腸ポリープ(腺腫)をすべて切除することが将来の大腸がん予防になります。
大腸ポリープの種類
【①腫瘍性ポリープ(=悪性)】
- 腺腫(管状、管状絨毛、絨毛、鋸歯状)
- 腺癌
【②非腫瘍性ポリープ(=良性)】
- 過形成性ポリープ
- 炎症性ポリープ
- 良性リンパ濾胞性ポリープ
当院の大腸カメラ検査
①鎮静剤を使用した痛くない大腸カメラ検査
②無送気短縮直線化挿入法
③次世代最新鋭の内視鏡システム使用
④経験豊富な内視鏡専門医による大腸カメラ検査
⑤患者様に合わせた下剤服用が可能
⑥口から下剤を飲まない大腸カメラ検査
⑦日帰りポリープ切除可能
⑧大腸カメラ検査と胃カメラ検査の同日実施対応
⑨ハイビジョン大型モニターを観察しながらの大腸カメラ検査
⑩プライバシーに配慮したリカバリールーム
⑪土曜日の大腸カメラ検査
⑫徹底したカメラの洗浄と消毒
⑬快適なブース型下剤服用空間
⑭各個人の専用トイレの設置
⑮江坂駅徒歩3分の好立地
①鎮静剤を使用した痛くない
大腸カメラ検査
鎮静剤を使用した内視鏡検査の利点は、不安・緊張・苦痛・(違和感)の軽減です。どのような検査でも、検査を受けることは患者様にとって不安なものです。これから検査が始まるとなると、例外なく患者様は緊張されます。この不安・緊張が、少しの違和感でも苦痛へと変換されます。鎮静剤の効果には個人差がありますが、深くリラックスしているため、検査もスムーズに進み、時間も短縮できます。 内視鏡検査後は、鎮静剤の効果が切れるまでリカバリー室でゆっくりお休みいただけます。
②無送気短縮直線化挿入法
大腸カメラ検査による苦痛は挿入時に大腸が圧迫されることで起こりますが、当院では無送気短縮直線化挿入法を採用することで、大腸を圧迫しない高度な検査を実現しています。
③次世代最新鋭の内視鏡システム使用
微細な病変も観察することが可能な次世代内視鏡システム、富士フィルム『LASEREOレザリオ6000システム』を導入しています。LASEREOレザリオ6000システムには、ハイビジョン画像での観察はもちろん、スコープ先端の光源に白色光レーザーと短波長レーザーといった2種類の異なるレーザー光が搭載されているので、粘膜病変の周囲に集まりやすい表面血管をより効果的に観察することが可能となりました。さらに、BLI(Blue LESER Imaging)と呼ばれる独自の画像処理技術により、目的に合わせた鮮明な画像が得られるので精度が高く見逃しが少ない検査が可能です。画像処理の際に赤みのコントラストを強度表示することができるLCI(Linked Color Imaging)技術により、粘膜の炎症状態も正確に観察することができます。BLIやLCIの技術を組み合わせることで、より正確な診断を実現しています。
④経験豊富な内視鏡専門医による
大腸カメラ検査
当院の内視鏡検査は経験豊富な院長が全例担当します。そのため、同じクリニックでも担当医によって内視鏡検査の質が違うといったことは起こりえません。豊富な経験から培った確かな検査技術と知識により、患者様に安心・安全な質の高い内視鏡検査をお届けします。
⑤患者様に合わせた下剤服用が可能
当院では、院内で下剤を服用するため、5つのブースと5つのマイトイレを完備しております。初めてで自宅での下剤服用は用法や用量が分からず不安という患者様、自宅で飲んで来院途中(バス、電車の中)で便が出ないか不安、きっちり便が出たかわからないという患者様は、是非院内で下剤を服用ください。
⑥口から下剤を飲まない大腸カメラ検査
当院では胃カメラを行ったときに、前処置薬を腸管に流し込む「注入法」も行っています。また、内視鏡的注入は胃カメラ検査を行わない場合でも行えますが、別途費用が発生いたします。当院では下剤を患者様に合わせて処方することも可能ですので基本的には下剤の服用をお勧めしております。
⑦日帰りポリープ切除可能
大腸がんのほとんどは、放置された大腸ポリープから発生しています。当院では大腸カメラ検査中に発見した大腸ポリープをその場で内視鏡によって切除して、将来の大腸がん予防に繋げています。検査中に切除するため入院の必要はなく、その日のうちにご自宅にお帰りいただけます。検査と別日に切除のためのスケジュールを作る必要もなく、事前の食事制限も一度で済みます。
⑧大腸カメラ検査と胃カメラ検査の
同日実施対応
当院では、大腸カメラ検査と大腸カメラ検査の同日実施に対応しております。
大腸カメラ検査と胃カメラ検査の時間は、あわせて20~30分程度です。
大腸カメラだけで15〜20分ですので、一度に検査を行うことで時間的・経済的負担が軽減される上に、針の抜き差しや前投薬の投与、鎮静からの覚醒など、別々に行うよりも身体的負担も軽減されます。当院は無痛内視鏡検査を推奨しているので、胃・大腸内視鏡の検査は眠った状態で受けられるため、検査の体感時間は変わらず、患者様への体の負担が増えることはありません。同時検査は患者様にとって、利便性が高く当院では推奨しております。検査予約枠が限られていますのでお早めのご予約が必要となります。
⑨ハイビジョン大型モニターを
観察しながらの大腸カメラ検査
内視鏡検査は映り込みや反射の少ない大型ハイビジョン液晶モニターで粘膜の映像をリアルタイムで確認しながら進めます。これによりスピーディでスムーズに検査が進み、クオリティの高い内視鏡検査が可能です。
⑩プライバシーに配慮した
リカバリールーム
鎮静剤を使用した場合、検査後15~30分ほどベッドで休んでいただく必要があります。当院では半個室のリカバリールームを複数完備することで、患者様がリラックスしてお休み出来る環境を整えております。
⑪土曜日の大腸カメラ検査
当院では日々お忙しい方にも大腸カメラ検査を受けて頂けるよう、土曜日の検査に対応しております。平日はお仕事でなかなか時間を取ることができない方も、お休みの時間を利用して検査をお受け下さい。また、土曜日は混雑することが予想されるため、webから予約をお取りいただいてからのご来院をお勧め致します。
⑫徹底したカメラの洗浄と消毒
内視鏡検査で用いた処置具などの器具は徹底的に洗浄・滅菌したものを患者様ごとにご用意して使用しております。オートクレーブなどを用い、内視鏡学会で定められたガイドラインを遵守して感染症防止に努めています。
⑬快適なブース型下剤服用空間
当院の下剤服用スペースは、全部屋半個室になっており、プライベートに配慮しております。院内で下剤服用をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
⑭各個人の専用トイレの設置
当院は、患者様お一人お一人に個室のトイレをご用意しております。大腸カメラ検査は、下剤服用が大変だとお声を頂きますが、当院では安心して下剤を服用し、トイレを使用して頂くことが可能となっております。
⑮江坂駅徒歩3分の好立地
大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行電鉄 江坂駅 7番出口から徒歩3分に位置しております。 アクセスの良い立地になっておりますので、大腸カメラ検査で鎮静剤を使用する場合も公共交通機関での移動が可能です。お気軽にご来院ください。
大阪江坂胃腸内科・
内視鏡クリニックについて
当院では、「働き盛りの方から年配の方を癌で亡くなる方をなくすことを目指し内視鏡検査を通して皆様の健康をサポートとします」をコンセプトに患者様のことを第一に考えた内視鏡内科・消化器専門外来・内科を実施しております。
内視鏡検査自体が、現在でも多くの方が「苦しい」「つらい」「痛い」「恥ずかしい」という認識があり、検査自体を控えてしまう傾向があります。 胃、大腸がんは、内視鏡検査で一番正確に分かる病気です。ですがその内視鏡検査を受ける機会、タイミングを逃してしまうと、後で取り返しのつかないこともあります。あの時やっておけばということがあります。 1回検査すれば、今後、全くしなくていいというものではありません。
がんは、早い人は40代、一般に50代から増加傾向にあり、定期的な検査が年齢に応じて必要です。内視鏡検査(胃カメラ検査、大腸カメラ検査)が辛い、苦しい検査であってはいけないと思っています。そのためにも、内視鏡検査を苦痛なく楽に受けて頂くことが、とても重要であり必要不可欠な要素であると考え、当院では苦痛なく楽にできるように最大限に配慮した 内視鏡検査を行っております。また快適な院内空間で緊張なく、安心して検査を受けて頂けるよう、スタッフ一同で患者さんをサポートいたします。是非一度ご来院ください。
この記事の監修者
院長の経歴
1988年3月 | 川崎医科大学卒業 |
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1988年6月 | 大阪大学第一内科入局 済生会千里病院内科 東大阪市立中央病院内科 大阪警察病院内科(天王寺) |
1995年2月 | 林医院 院長 大阪警察病院内科非常勤(内視鏡指導医)~2010年まで ソニー生命 特定嘱託医 アリコジャパン嘱託医 |
2021年10月 | 大阪江坂胃腸内科・内視鏡内科クリニック 開院 |
所属学会・認定医
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- 日本消化器病学会専門医
- 日本内視鏡学会専門医
- 日本内科学会認定医
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記事の監修者 院長 林 保